地銀行員日記

中堅地方銀行に勤める30代中堅行員です。仕事のことや、金融・地方創生関連の書籍の感想などを綴ります。

銀行員のライフワークバランス

皆さん、ワークライフバランスは取れていますか?

世間や銀行の経営陣は「仕事も育児も両立を」と言うけれど、男性女性問わず、なかなか難しいよね、というお話です。

下記の厚生労働省の統計を見ると、今や共働き世帯は7割近くに達しています。
www.mhlw.go.jp

我が家も共働きで、妻は今育児休暇を取得しています。2歳の娘は保育園に行っていますが、2人目の面倒は妻がみています。
父親として極力育児にも協力しようと思っていますが、日中仕事をしていると、育児に費やせる時間はほとんどないというのが実情です。

わずかな時間でもできる限りの育児を、とは思いますが、そうすると自己研鑽に充てる時間は当然短くなります。仕事も育児も両方がんばりたい身としては辛いですね。

【平日の時間の使い方】

私の平日はこんな感じです。

・5時過ぎ 起床
・6時10分 通勤
・7時30分 出社
・18時前後 退社
・19時半 帰宅、食事
・20時過ぎ 子供の風呂、歯磨き
・21時〜22時過ぎ 寝かしつけ
・22時半〜 読書、筋トレ、寝る準備
・24時 就寝

家にいる間は、できる限り子供と過ごすようにしています。それでも21時過ぎに寝てしまうので、一緒に過ごせる時間はわずかですが。

【休日の時間の使い方】

また、典型的な休日の過ごしかたは下記のとおりです。

・7時 起床
・〜8時半 子供と自分の朝食
・9時半〜 子供とお出かけ
・12時〜 昼食(料理担当)
・13時〜 子供の遊び相手
・14時〜16時 
・17時〜 買い物とか
・18時過ぎ 夕食(料理担当)

〜以下、平日と同じ流れ〜

休日はできるだけ子供の相手をしようと思っています。また、妻はずっと子供と一緒で気持ちの面でもしんどいでしょうから、積極的に娘を外に連れ出して妻がゆっくりできる時間をつくるようにしています。

独身の頃は仕事以外の時間はいくらでも自己研鑽に充てられましたし、休日もがっつり試験勉強等することができました。それが出産を機にガラッと変わりました。

自己研鑽や試験勉強自体はやる気満々ですが、どうしても家族のことを優先しますから、仕方がないとは割り切っています。読書や勉強は、したかなく通勤の電車のなかでやっています。

【育児休暇中に仕事のことが考えられるか?】

実は妻も金融機関に勤めていて、私と同様に「育休中にも試験勉強等の自己研鑽をできる限りやってください」、という趣旨のことを会社側から言われています。

確かに休業中で仕事はしていないですが、正直育児しているだけで充分頑張っていると思います。子供が起きている間は子供から目が離せないですし、子供が昼寝している間は家事をしていますし…自分の時間なんてほとんどないと思います。

もうね、育児しているだけで、それだけで十分頑張っていると思うんですよ。それ以上のことを望む必要ないでしょ?と思うわけです。

【20代30代の既婚男性のロールモデルはいるか?】

国や企業は「男性も子育て参加を」とか「女性の活躍を」とか言っていますが、何となく、そう喧伝している人たちは今の普通の子育て家庭のことをほとんど理解していないのではないか、と思います。

今や女性の社会進出が進み、幼い子を持つ夫婦の両母親もフルタイムで働いていることが珍しくありません。

また、実家から遠く離れた場所で暮らす夫婦であれば、そもそも両親の援助がなかなか得られない中子育てすることになります。

父親は…そもそもオムツすら変えられないでしょうから、いてもいなくても大して変わりません。つまり、夫婦2人でどうにかして子供の世話をしつつ、仕事も家事もやっていく必要があるわけです。

そもそも自分自身でちゃんと子育てをやったことがない50代60代の経営陣が、「男性の育児参加」だの「女性の活躍」だの言っても、机上の空論としか感じられないようなことばかりだと思うんです。

今の私のような、幼い子供を持つ20代30代の男性のロールモデルとなるような人は、少なくとも私が知る限り社内にはいません。子育てを妻や義母に任せて実情を知らない人たちに「子育てに参加しろ」、「でも自己研鑽もたくさんやれ」なんて言われても、うるせえ位の感想しかありません。

今からでも、少しは子供や孫の相手をして自分で体験してほしいものです。

我が家はコロナ禍で子供が生まれたこともあり、子育てに関しては私がかなり参加できました。数日間子供の面倒を見ることになっても、特に何も困ることなく子供を1人で観ることができます。

また、今後ますます増えるであろう共働き夫婦ならではの大変さも、それなりに経験できていると思います。

私たちの世代の男性が、多くの企業の経営層に就く日が来たら、銀行員のみならず多くの企業のワークライフバランスは良くなると思います。20年後、30年後、今の私たちみたいな夜会男性にとってのロールモデルが社会にあふれる世界を創っていきたいなと思います。